ありがとう、Movable Type
テーマ販売と制作を本年3月に終了しましたが、十数年にわたりご愛顧いただきましたお得意様をはじめ、ご指導ご鞭撻を賜わりました業界各位の皆様には心よりお礼申し上げます。
2016年 Advent Calendar 3日目の記事として、感謝を込め、ほんの少しだけMovable Typeでの思い出を書こうと思います。(敬称略)
趣味でMovable Type
2003年12月、当時nifty会員だったのでスタート当日からココログを使い始めた。 ValidなHTMLを目指してみたりCSSをいじり倒してみたりで面白かった。まだまだCSSだけでレイアウトしているサイトが少ない頃だったので作成した3カラム用のスタイルシートを配布してみた。後の仕事につながったのかもしれない。
使って行くうちにどうも物足りなくなりココログ兄貴分のMovable Typeを使ってみたくなった。 当時は人気で入手困難だったXREAの無料アカウントが手に入ったので、Movable Typeの2.6(詳細なバージョンは覚えていない)をインストールした。はっきりと覚えているのはバージョン2.661。
Milano::Monologさん「引き続き、MT2.661用の日本語化パッチをリリースしました」
書くのは専ら当時所有していた1958年式Volks Wagenのこと。ここでもValidなHTMLとCSSを目指していじり倒した。
そうこうしているうちにMovable Typeの3.0がリリースされたので早速アップグレード。ところがコメントがうまく動作しないので色々考えたが上之郷谷太一さんのブログに「おかしいですね」とコメントを書いてみた。そのコメントを見た小川 宏高さんから解決策を教えてもらった。 数年後、小川さんにこの話しをしたら覚えていらっしゃった。
2004年の秋頃から体調が思わしくなく、翌年の2005年2月に入院。その後に会社員としての仕事が難しくなり自宅療養しながらMovable Typeで遊んでいた。 これを仕事にしようと思ったのが5月。早速ドメイン(atstyle.biz)を取得して準備を始めた。
まずは療養中に作っておいたMovable Typeのテンプレートを無料で配布してみた。テンプレートにはリンクを挿入していたのでアクセス解析でわかる。たくさんの方に使用していただいていたようだった。
こっそりと開業したが
本格的に販売しようと思って2005年12月5日に開業届けを提出。翌年の2006年1月には、シンプルなブログ型のテンプレートだったが15本売れた。結局2006年は180本販売した。多くの企業様、個人事業主様、製作会社様にご利用いただき営業を終了するまでの10年間で700ものライセンスをご購入頂いた。
2006年2月 小林 晋也さんから突然の電話。「こんなこともあるんだ」と思ってびっくりした
3月 CSSによるレイアウトに困っていた蒲生 トシヒロさんのブログにトラックバック(←懐かしい響き!)してみた。なんでもなさそうなことが人生を変えてしまったかもしれない。 その後は懇意にしていただき、色々と体験させてもらった。 蒲生さんのお誘いで2007年の1月にWebSig 24/7の大阪での新年会に参加した。そこでは 和田 嘉弘さん・中野 宗さん・茂出木 謙太郎さん・坂西 裕彰さんにお会いし、この世界を全く知らない私は圧倒されっぱなしだった。
WebSig 24/7ではMovable TypeテーマとしたWebSig会議も行われていた。2007年7月31日神田のデジタルハリウッド大学で【第14回】WebSig会議受付開始 「Movable Type 4のポテンシャルを探る~GPLライセンス版登場でMTはどう変貌するか?」が行われた。すごいメンバーだ!これは参加するしかない。
このWebSig会議後の懇親会で登壇者の藤本壱さん(この時はお話しできませんでした)・関根 元和さん・小川 宏高さんとご一緒した。もう一人の登壇者の野田 純生さんとは同じホテルだった。 WebSig会議が終了後一旦ホテルに入った。懇親会へ移動の前にホテルの喫煙所で汗を拭きながらタバコを吸っていた野田さんと名刺交換させていただいた。
少し時期が遡るが「Web Designing (ウェブデザイニング) 2007年 05月号」に寄稿させていただいた。どういう経路で私のところにお声がかかったかは忘れたが、これにはびっくりした。できるかどうか心配だったが引き受けてみた。
Movable Typeのデフォルトテンプレートに手を入れたものを配布していたので、これをテーマとして寄稿しても良いかをWebSig 24/7の大阪での新年会でご一緒した(当時はシックス・アパートの)河野武さんに聞いてみた。「直接シックス・アパートに聞いた方が良い」とご指導いただいた。 なんだか色々と誤解もあったらしいけれども利用規約の改定を確認してもらってOKをいただいた。 編集の方からは「図版は.aiで入稿してね」と。Fireworksしか使っていなかったので慌てて手配。なんとかできた。
この後大変なことが起こるのですが、それは追々書かせていただきます。
ありがとう、Movable Type
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